大卒は高卒に負ける??
- ダビデ楠原
- 2017年10月25日
- 読了時間: 2分
大学まで行けば、いい企業に入って高卒で就職するよりいい企業に入れる。これは常識だった。しかし、この常識は今や崩れつつある。
高卒の方が大卒より大企業に入れる。
今までの常識では考えられないことが起こりつつあるのだ。大抵普通科は進学で工業高校は高卒就職が多い。
工業高校には普通科高校にはない強みがある。それは大手企業への推薦があることだ。大手企業とは、もちろん誰でも知ってるような、例えばIHIとかキリンビールとか財閥の造船などの技能職だ。こういった企業の推薦があるのだ。しかもクラスが40人とすれば、10人程度は大手に、残りも優良な中小に内定していく。
大卒で今言ったような企業に入るのは至難の業だ。100倍近い倍率も少なくない。そして大卒の場合、入っても大抵の場合総合職だ。つまり転勤族になる可能性が高い。会社の都合で自分で住む場所は選べない。高卒の場合は大抵は転勤を伴わないのでマイホームや車を買うのも問題ない。
こうゆう話がある。ある財閥系メーカーで総合職をしている社員がいる。彼は東大をでて総合職で就職していた。しかし、毎日の残業で疲れ果てていた。そんな彼をしり目に定時で上がる同じ会社の技能職の社員たち彼らは殆どが結婚しており家を買い車も持っている。彼は多忙で彼女もおらず、転勤で会社に行けと言われればどこでも行かなければならない。勿論技能職の彼らより給料は200万ほどいいが、なぜか幸せではない。正直なところ時間とある程度の安定のある彼らが羨ましかった。大学に行って必死に努力したのにこの心の空白は何なんだろう

これは、ある社員から聞いた話だが。高卒の技能職でも家族を養うことは十分に可能だし、大学に入って大企業に入るよりハードルは遙かに低い。だから、大企業で安定を目指したいならあえて工業高校に入り推薦をゲットするのも手だ。
せっかく進学校をでても就職で失敗してしまったら折角の努力が水の泡になってしまう。
世の中にはこうゆう抜け道もある、ということは知っておいてもいいと思う。どうか偏差値だけで進路を決めるのはやめてほしいと思う。
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