互助会に参加するニート達。本当は彼らも社会復帰を望んでいる
- ダビデ楠原
- 2017年11月2日
- 読了時間: 2分
ニートのセミナーが近所で開かれるらしい。
どんなものであるのか取材してきた。

場所は横浜市青少年センター。元は科学館であったが、00年代初頭に福祉を専門に扱う設備に改修された場所である。今日のセミナーは10人程度が入る部屋で行われるようだ。主催者は37歳の男性。自身が元ニートであり、現在はアルバイトをしながら同じくニートである人達を支援する活動を行っているらしい。
参加者の年齢層は20代後半から30代後半が多い。ニートは厳密にいうと35歳までだからそれ以上はニートではないが、年齢に制限はないようだ。
参加者が集まると、それぞれの自己紹介と最近あった面白い話をしていくこととなる。
しかし、何となくみんな元気がない。名前だけ言って黙り込んでしまう人もいた。
みんな見た目は普通の感じはするのだが、一様に覇気が無く、自信無さげにしている。視線も遠い。自己紹介ではっきり鬱病だと言う人もいた。
知的障害、発達障害、精神障害は社会で転落しやすいことはよく知られているが、このセミナーも、やはりそうした人間のたまり場のようであった。残念ながら、彼らには正社員としてハードに働き、人を束ねる立場に立つことは難しいだろう。
彼らは一見するとみな人が良い。しかし、親切心から優しいのではなく不安から優しくしているように見えた。より正確にいうと人の目を気にしすぎる傾向があるのだ。
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